立札の書き方について
お祝いの花には立札(名札)をつけて贈るのがマナーとなります。この立札は「のし」の代わりとなるものです。特にスタンド花につける札は字のサイズも大きいため、用途やマナーに合わせた内容で書くことが大切です。
立札は各用途に合わせた書き方がありますので紹介します。
目次
開店祝いの花につける立札の書き方
開店祝いの場合は、祝字に「祝開店」や「開店御祝」とし、続けて「お店の名前」と「贈り主の名前」の両方を書くのが一般的です。
祝開店 お店の名前 さんへ 送り主の名前 より
名前の後につく「さんへ」「より」はそれぞれ「さん江、賛江」や「与利」のような漢字となる場合もあります。変換ミスではないので注意してください。
お店の名前を入れずに贈り主の名前だけにする場合もあります。これは本来の「のし」と同じ書き方です。
祝開店 送り主の名前
店名がわからなかったり、字がわからなかったりする場合には、曖昧なまま書かずに贈り主の名前だけにするのがおすすめです。
もし、お届け時に字の間違いがあった場合は立札の書き直しとなり、当日に間に合わない場合もあります。特に相手の名前を間違えるのは大変失礼になりますので気をつけましょう。
公演祝いの花につける立札の書き方
公演祝いの場合は、祝字に「祝公演」や「公演御祝」とし、続けて「公演名」と「贈り主の名前」を書くのが一般的です。
祝公演 公演名 送り主の名前
公演に出演する方宛のお祝い花の場合は、出演者の名前を書きます。
出演祝いの花につける立札の書き方
舞台公演に出演される方に贈るスタンド花の場合は、祝字に「祝御出演」や「御出演御祝」とし、続けて「出演者の名前」と「贈り主の名前」の両方を書くのが一般的です。
祝御出演 出演者の名前 様 贈り主の名前 より
演者さんが複数人いるような舞台公演へのお祝い花には、「誰あて」なのかを明確にするため受取人の名前を立札に書くようにしましょう。
公演名と出演者の名前の両方を書いても構いませんが、立札に書く文字が多くなるほど字が小さくなります。
誕生日祝いの花につける立札の書き方
誕生日祝いの場合は、祝字に「祝 お誕生日おめでとう」や「祝誕生日」とし、続けて「受取人の名前」と「贈り主の名前」の両方を書くのが一般的です。
祝お誕生日おめでとう 受取人の名前 さんへ 送り主の名前 より
受取人の方との間柄で「さんへ」を「様」にする場合もあります。どちらか迷ったときは「様」とするのが一般的です。
周年祝いの花につける立札の書き方
周年祝いの場合は、祝字に「祝○周年」とし、続けて「お店の名前」と「贈り主の名前」の両方、または「贈り主の名前」だけを書くのが一般的です。
祝○周年 お店の名前 さんへ 送り主の名前 より
結婚祝いの花につける立札の書き方
結婚祝いの場合は、祝字に「祝御結婚」や「結婚御祝」とし、続けて「受取人の名前」と「贈り主の名前」の両方、または「贈り主の名前」だけを書くのが一般的です。
祝御結婚 受取人の名前 様 送り主の名前 より
結婚祝いの花は、新郎・新婦のどちらか1人の名前を書くよりも、受取人の名前を書かずに贈り主の名前だけにするのもおすすめです。
祝字を英語などのアルファベットにする
立札に書くお祝いの字を英語表記にする傾向が増えています。ほとんどの用途に使われている「祝」や「御祝」は「Congratulations」が用いられます。
ツアー公演祝いにも「Congratulations」は使われます。
お店の「周年祝い」やスクールなどの「周年記念のお祝い」には「anniversary」が用いられています。
立札に書く文字の大きさとバランスについて
最近は受取人の名前の字を大きくし、贈り主の名前を小さめにしたいといった要望が増えています。
文字の大きさやバランスはご要望に応じて変更が可能です。ご注文時に伝えてください。
立札の書き方マナーまとめ
立札は熨斗(のし)の代わりとなるものです。用途に合わせた書き方で贈るのがマナーになります。
熨斗には本来「受取人の名前」は書かないことから、相手の名前を書かなくても失礼にはなりません。ただし、出演祝いなど不特定多数の演者さんがいる用途にお祝い花を贈るときは、受取人の名前を忘れずに書くようにしましょう。